こんにちは〜!
ティーグです!
「『歴史の終わり』ってどんなゲーム?」「Demo版は面白いの?」
そんな疑問を持つ方に向けて、実際にDemo版をプレイして感じた魅力をレビューしていきます。
『歴史の終わり』は、中世世界の中で自分自身の生き方を選び、
歴史そのものを紡いでいくサンドボックス型ストラテジーRPGです。
NPCたちはそれぞれの目的を持ち、交易や戦争、権力争いを繰り広げています。
あなたが何もしなくても世界は動き続け、
どんな選択をするかによって、世界の姿が大きく変わっていきます。
浪人として放浪し、やがて国に仕官して名を上げるもよし。
盗賊として暗躍し、富と混乱の中を生き抜くのも自由。
一つひとつの行動が因果となって“あなたの歴史”を刻んでいくのです。
誰かが用意した物語を追うのではなく、
自分の選択が世界を動かす――。
この記事では、そんな唯一無二の中世体験を実際に遊んで感じた視点からお伝えします。
『歴史の終わり』とは?

本作は、「畳部屋 Tatamibeya」が手がける中世封建制サンドボックス型ストラテジーRPG。
プレイヤーは名もなき旅人として世界に降り立ち、
盗賊、交易商、騎士、貴族、王――どんな人生を歩むかは自由です。
特徴的なのは、NPCが自律的に行動するAI社会シミュレーション。
交易や戦争、外交がリアルタイムで動き続け、
NPCたちはそれぞれの目的を持ち、日々を過ごしています。
あなたが何もしなくても歴史が進行します。
メインストーリーは存在せず、
行動の積み重ねが“歴史”として記録される構造。
「自由と因果」が常に表裏一体で、
一つの善意が大きな争いを生むこともあります。
あなたの選択が世界を変える──自由と結果のシミュレーション
プレイヤーは、世界にどう関わるかを自由に選べます。
- 盗賊として街道を荒らす
- 商人として交易し財産を築く
- 領主に騎士として仕え、忠義を尽くす
- 王として国家を統治する
どんな生き方も可能ですが、選択の結果は必ず世界に反映されます。
ある勢力に味方すれば、他の勢力との関係が悪化し、
裏切れば、その名が「反逆者」として歴史に刻まれることも。
一見、些細な行動が後の戦争や滅亡につながることもあり、
プレイヤーは常に“因果の渦”の中で生きています。
善悪ではなく、「結果」が歴史を動かすのです。
プレイレビュー
没入感──世界に生きる“ロールプレイの実感”
最初にこの世界へ降り立ったときは一介の浪人です。
身一つで見知らぬ荒野に放り込まれ、何をするのも自由。
目の前に広がるのは、数えきれないNPCたちが行き交う中世の街です。
初めのうちは、商人や騎士たちと交流を重ね、
ギルドの依頼をこなしながら日銭を稼ぐ日々。
そうして少しずつ世界の仕組みを理解し、
人々の営みの中に自分の居場所を見つけていきます。
しかし、順風満帆とはいきません。
あるときは盗賊に襲われ、貴重な食料を奪われたことも。
やがて、努力の末に名声が高まり、国への仕官が叶います。
すると世界が一変します。
戦場に赴く機会が増えるだけでなく、
国内の派閥争いや権力闘争に巻き込まれていくのです。
そしてついには領地を得て、自らの旗の下に兵を集め、
独立国家を築く道が開かれます。
この体験を通して強く感じたのは、
「自分がこの世界の一員として生きている」という没入感です。
どんな生き方を選ぶか、どの勢力に仕えるか、
その一つひとつの選択が、確かに世界を動かしていく。
『歴史の終わり』は、ただのRPGではなく、
“自分自身の歴史”を紡ぐロールプレイ体験そのものです。
この自由度の深さが、何よりも本作の魅力だと感じました。
操作性──戦闘のもっさり感と今後の改善に期待
戦闘時の操作性については、少し改善してほしいと感じました。
全体的に動きがややもっさりしており、テンポを掴みにくい印象です。
特に気になったのは、攻撃を受けた際の怯みモーション。
一度攻撃を受けると連続でダメージを受けやすく、
敵から距離を取るのが難しい場面が多々ありました。
回避行動もうまく出せないことがあり、ややストレスを感じます。
回避は移動キー(W/A/S/D)とShiftキーの同時押しで行えますが、
移動中にそのまま回避しようとすると、
一度キーを離さないと反応しない仕様になっています。
このワンテンポの遅れが、戦闘のテンポを損ねてしまうことがありました。
戦闘以外の部分でも、操作まわりの改善余地を感じます。
とくに、ショートカットキー機能の拡充があると嬉しいところです。
このゲームは周回プレイが前提となる作品であり、
同じ会話を繰り返し見る場面がどうしても発生します。
現状では会話のスキップや早送り機能がなく、
クリックを連打して進める必要があります。
また、「はい」「いいえ」などの選択肢や、
「確定」操作にショートカットキーを設定できるようになると、
取引や会話のテンポが大きく向上するでしょう。
現時点ではDemo版の段階なので、
操作性については今後の製品版で改善されることを期待しています。
システムの基盤はしっかりしているため、
製品版ではより快適で洗練された操作感を味わえるのではないでしょうか。
ビジュアル表現──絵画のように描かれる中世世界

キャラクターや町並みは絵画調のタッチで描かれており、
その雰囲気がとても美しく印象的です。
人物たちの表情や衣装の質感、石造りの建物の重厚さなど、
一つひとつの描写から中世世界の空気が伝わってきます。

マップを歩いていると、まず目を奪われるのは光と影の美しさです。
柔らかな朝日が丘を照らし、風が草原を揺らしていく。
人々の足音や鳥の声が遠くに響き、静かな村の時間が淡々と流れていきます。
派手な演出はないものの、
その穏やかな空気と繊細な描写が深い没入感を生み出しています。
まるで一枚の中世絵画の中を歩いているような感覚です。
総評──世界の中で“生きる実感”を味わえる作品
『歴史の終わり』は、NPCたちがそれぞれの思惑を持ち、
日々動き続ける中世世界の中で、
プレイヤー自身が“ひとりの人間”として生きる体験ができる作品です。
この世界では、あなたが何もしなくても時間が流れ、
人々は取引をし、戦い、国は興り、やがて滅びます。
その流れの中に身を置き、どんな選択をし、
どんな足跡を残すかがすべて物語になります。
自由度は高く、浪人としての放浪から国主としての統治まで、
自分なりの生き方を描けるのが本作の大きな魅力です。
小さな決断が思わぬ形で世界を変えていく瞬間には、
まさに“歴史を動かしている”という実感があります。
戦闘テンポや操作面など、改善を望みたい部分もありますが、
それ以上に、この世界が持つ“生きている手触り”が印象に残ります。
風景の静けさ、登場人物の息づかい、街のざわめき。
そのすべてが、プレイヤーの行動と共に歴史として積み重なっていくのです。
『歴史の終わり』は、単なる中世RPGではありません。
そこに暮らす人々と共に、自分自身の歴史を紡ぐ体験ができる作品です。
完成版では、さらに深みを増した“もう一つの世界”を
歩けることを心から期待しています。
『歴史の終わり』デモ版情報まとめ
ジャンル | インディー, RPG, シミュレーション, ストラテジー |
リリース日 | 2025年 |
開発元 | Tatamibeya |
パブリッシャー | WorldMap |
言語対応 | インターフェイス/字幕 日本語対応 |
マルチプレイ要素 | なし |
体験版(デモ版) | あり |
開発:畳部屋
パブリッシャー:WorldMap
© 畳部屋 / Published by WorldMap
公式サイト:https://end-of-history.worldmap-game.com
Steam:https://store.steampowered.com/app/2953520/
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