こんにちは〜!
ティーグです!
『Whiskerwood(ウィスカーウッド)』は、かわいい見た目の裏に、じっくり考える深い戦略性を秘めたコロニー運営シミュレーションです。
「どんなゲーム?」「難しい?」「体験版で何ができる?」と気になっている方に向けて、この記事でプレイ感と攻略のコツをわかりやすく解説します。

本作は猫が支配する世界で、ネズミたちの町を発展させていくコロニー運営シミュレーションゲーム。
一見ほんわかしていますが、動線設計・季節変化・資源管理など、考える要素が多く、やりごたえがあります。
最初は順調でも、冬や設備トラブルをきっかけに一気に崩壊することもあり、計画性が求められます。
この記事では、実際に体験版を15時間以上プレイした内容をもとに、
序盤の落とし穴や町づくりの注意点、冬対策のコツなどを詳しく紹介します。
ネズミたちが野宿してしまう原因や、資源が尽きるタイミングなど、プレイして初めて気づいたポイントも解説しています。
この記事を読めば、体験版でつまずきやすい部分を事前に理解でき、より快適に『Whiskerwood』を楽しめます。
「気になるけど難しそう」と感じている人にこそ読んでほしい、プレイ前の完全ガイドです。
『Whiskerwood』とは?
| ジャンル | シミュレーション, ストラテジー |
| リリース日 | 2025年11月6日 |
| 開発元 | Minakata Dynamics |
| パブリッシャー | Hooded Horse |
| 言語対応 | インターフェイス/字幕 日本語対応 |
| マルチプレイ要素 | なし |
| 体験版(デモ版) | あり |
猫の支配下でネズミたちが生き抜くコロニー運営シミュレーションゲーム
プレイヤーは、猫の圧政に仕えるネズミたちをまとめるリーダー。
限られた土地と資源の中で、町を発展させていきます。
猫たちからは定期的に「貢ぎ物」を要求され、ネズミたちの幸福度も維持しなければなりません。
かわいい見た目とは裏腹に、けっこうハードなシミュレーションゲームです。
体験版プレイレポート|序盤の落とし穴と学び
動線設計がすべての始まり
最初に感じたのは「動線、大事すぎる!」ということ。
家・職場・食事場・水浴び場の配置を考えずに建てると、
ネズミたちは夜の間に「食事」→「水浴び」→「帰宅・就寝」の行動をこなせません。
施設が離れすぎていると、家に戻る時間が足りず外で眠ることに。
最初は家を用意していたのに、職場を遠くに置いたせいで野宿するネズミが続出しました。

序盤から町のレイアウトを意識しないと、賛同数がすぐ下がってしまいます。
後に登場する「ネズミをつまんで移動させる」機能で多少は解消できますが、根本的な解決にはやはり計画的な配置が必要です。
かわいい見た目に反して、生活リズムまで設計する本格派の街づくりゲームでした。
木は生えない!?植林と収穫のしくみを探る
丸太や野苺などの資源は、一度回収すると自動的には再生しません。
野苺は「農場」施設で増やせるだろうと見当がついたのですが、木材はどう増やせばいいのか最初は謎でした。
そこで「農場」で植えられる作物を確認してみると、なんと樹木の項目を発見。
このおかげで、丸太を継続的に生産できるようになりました。
ただ、「農場」で育てている樹木や野苺の収穫は「伐採所」や「採取小屋」のネズミではなく、「農場」に割り当てたネズミが担当。
そのため、最初に生えていた木を取り切った時点で「伐採所」は役目を終える可能性もあります。
実際、100日以上経過した時点で初期の木は約8割消滅。
「採取小屋」に関しては、採取できるものがなくなっていしまったため削除することになりました。
冬の到来!寒さと機械トラブルがもたらす試練
季節が冬に入ると、一気に世界が変わります。
まず直面するのは、寒さの問題です。
ネズミたちは寒さに弱く、放置していると病気になり、いずれ命を落としてしまいます。
対策として有効なのが「焚火」の設置。
ただし、1箇所だけでは効果が薄く、職場やよく通りかかる場所など、ネズミたちの生活導線上に複数設置するのがポイントです。
次に困ったのが、冬になると船が寄港しにくくなること。
徴税人の船が来ないのは助かるものの、物資を運んでくれる補給船まで来なくなるのは致命的でした。
そんな中、「釣り埠頭」の「機械」が摩耗で故障。
修理には「機械」が必要ですが、ストックはゼロ。
体験版の環境では補給船からしか入手できないため、結果として釣り埠頭は完全に停止しました。
食料供給を「釣り埠頭」に頼り切っていたため、冬の間は深刻な食糧難に。
ネズミたちは飢え、餓死者まで出すという悲惨な状況になりました。

この経験から得た教訓はひとつ。
冬を迎える前に「機械」部品を備蓄しておくこと。
寒さだけでなく、設備トラブルまで含めた「冬対策」が生死を分ける季節でした。
再建ならず|春を迎えても止まらぬ食糧難
冬をなんとか耐え抜き、ようやく春が到来。
補給船が戻ってきたおかげで「機械」を入手でき、「釣り埠頭」を修理することができました。
しかし、冬の間に食料備蓄を使い切っていたため、施設を直しただけではすぐに供給は戻りません。
夜になるとネズミたちは、カフェや倉庫を彷徨いながら食べ物を探し回り、家に帰る時間もなく野宿が急増しました。
冬の飢饉の影響で賛同数はゼロのまま。
新しい入植者を迎える余裕もなく、猫への貢物の準備で手一杯です。
町の運営は完全に自転車操業の状態でした。
この状況を経て、動線設計と冬の備えの重要性をあらためて痛感。
失敗を通して、次にどうすべきかを学ぶゲームだと強く感じました。
金鉱脈で再建!町を立て直す転機に
「これはもう詰んだな」と思っていた矢先、金鉱脈を発見。
これがまさに救世主でした。
金の採掘が始まると納税が一気に楽になり、資金面の不安が解消。
賛同数も少しずつ回復して、ようやく町に安定が戻ってきました。
ネズミたちが再び働き出し、久しぶりに“社会が回っている”感覚を味わえました。
とはいえ、油断は禁物。
次の冬が近づくにつれて、「また同じことにならないだろうか」と不安がよぎります。
「今年こそは全員で冬を越える!」と、焚火の準備や食料備蓄を見直し、防寒対策に奔走。
この頃になると、もはやリーダーというより社畜ネズミの管理職のような気分でした。
それでも、自分の手で立て直した町が機能していくのを見るのはたまらなく気持ちいい瞬間です。
攻略のコツや知っておくと便利なこと
体験版を通して分かった、「これを知っておくとプレイがかなり楽になる」ポイントをまとめました。
どれも小さな工夫ですが、序盤の安定感がぐっと増します。
ネズミを「つまんで」帰宅させるテクニック
ネズミを選択すると、トングのアイコンで「髭の民をつまむ」ボタンがあります。
これは賛同数を1消費する代わりに、ネズミを好きな位置へ移動させられる機能です。
夜になるとネズミたちは食事や水浴びを終えて帰宅しますが、距離が遠いと家までたどり着けず野宿になってしまいます。
野宿になると賛同数は-8。つまり、「つまむ」機能を活用して帰宅させる方がトータルでお得です。

私はプレイ途中でネズミたちが帰宅できず、賛同数がどんどん減って困っていましたが、この機能を発見してから状況が一変。
施設間の移動距離が長くなるほど、帰宅補助として積極的に使うと安定します。
板材の道で効率化!ネズミの移動速度アップ術
道を整備すると、ネズミたちの移動速度が上がります。
体験版では「板材の道」が最速の通行路です。
整備には大量の板材が必要で時間もかかりますが、完成すると前述の「つまむ」機能を使う頻度が減ります。
特に住宅から職場・食事場までの主要ルートは板材の道で整備しておくのがおすすめ。
少しの手間で町全体の交通効率が劇的に改善します。
建物を積み上げて立体的に発展させよう
他のゲームでは建物を地面に建てる必要がありますが、『Whiskerwood』では平面だけでなく建物の上にも施設を建設可能です。
限られたスペースを活かして、上下方向に拡張できるのが特徴です。
重ねて建設する場合は、新しい建物の前に道を整備して出入りできるようにするのを忘れずに。
上層に住宅、下層に生産施設を配置すると、移動時間を短縮できて便利です。
補給船の仕組みと支払いタイミングの注意点
補給船から購入できる物資は、受け取った時点では支払いが発生しません。
費用は次回の徴税人への支払いにまとめて請求されます。
そのため、補給船での支払いが後回しになるからといって、高額な物資ばかり選んでいると後で苦労します。
計画的に注文を出しておくのが安全です。
補給船で物資を受け取らない選択肢もありますが、この場合は猫からの信頼が-1されます。
徴税人を怒らせるとどうなる?制裁とリスク検証
徴税人への支払いを拒否しても、最初のうちはペナルティが発生しません。
猫からの信頼は最大4あり、これが0の状態で支払いを拒否すると制裁が起こります。
その際は徴税人の船から砲撃を受け、建物に被害が発生。
被害を受けた建物は修繕しなければ利用できず、修繕には丸太や板材などの資源を消費します。
試しに支払いを拒否してみたところ、砲撃はありましたが物資が十分にあったためすぐに修繕できました。
しかも、猫と敵対関係になっても補給船は引き続き寄港し、取引内容も変わりません。
結果、「徴税人の砲撃 → 補給船で修繕資材を調達 → 再建」というループが成立。
資源が安定している状態なら、徴税人を無視して進めるという選択も可能でした。
ただし、これは体験版での挙動です。
猫たちと敵対中は設計図が手に入らず、新しい施設の建設が制限されます。
体験版では使用できる建物が少ないため、設計図の影響が少ないものの、製品版ではしばらく猫との関係を保ちながら進める必要がありそうです。
どんな人におすすめ?プレイヤー別の注目ポイント
『Whiskerwood(ウィスカーウッド)』は、見た目こそほんわかしていますが、
中身はしっかり作り込まれたシミュレーションゲームです。
体験版をプレイして感じた印象から、特におすすめしたいタイプをまとめました。
都市運営ゲームが好きな方に
住民の動線や職場の配置を考え、効率よく町を動かすのが好きな人にぴったり。
一つの判断ミスが全体のバランスに響くため、試行錯誤しながら最適解を探す面白さがあります。
序盤から緻密な設計を求められるので、管理や調整が得意なプレイヤーほどハマります。
かわいい見た目×中身ハード系が好きな人に
やさしいビジュアルに反して、実際のプレイ感はかなりストイック。
ネズミたちの幸福を守りつつ、生き延びるためにシビアな判断を迫られます。
「見た目は癒し、中身は修羅場」というギャップを楽しめるタイプにおすすめです。
生産や物流システムの構築が好きな人に
資源の採取から加工、流通までを最適化する工程設計型のシミュレーションが得意な方におすすめです。
施設を連携させて効率よくラインを組む楽しさがあり、完成したときの達成感も大きいでしょう。
ただし、体験版では物流システムの構築要素は未実装です。
製品版ではベルトコンベアなどの機構が追加予定となっており、
より本格的な自動化や物流設計を楽しめるようになる見込みです。
まとめ|試行錯誤の先に見える「理想のネズミ都市」
『Whiskerwood(ウィスカーウッド)』の体験版をプレイして感じたのは、
「かわいさの裏で、驚くほど骨太なシミュレーションが動いている」ということでした。
序盤の施設配置や動線設計、冬の備えの重要性など、考える要素が多く、
何度も失敗しながら少しずつ改善していく過程がこのゲームの醍醐味です。
ネズミたちの小さな社会を整えていくうちに、まるで自分もこの世界の住民になったような没入感がありました。
さらに本作は、圧政を敷く猫たちの下で、働くネズミたちの住処を築くというブラックユーモアが効いています。
社会風刺のようでいて、どこか他人事とは思えない「働く者の悲哀」がにじむ世界観。
それを軽妙なデザインとテンポの良いゲーム性で包んでいる点が印象的です。
体験版では使用できる施設が限られていますが、
それでも街づくりの基礎とシステムの奥深さを十分に体験できます。
製品版では物流や自動化などの要素が拡張される予定で、
コロニー運営の自由度はさらに広がると感じました。
体験版を遊ぶだけでも、きっと「ネズミたちの奮闘」を自分ごととして感じられるはずです。
発売日が待ち遠しくなる、そんな手応えのある体験版でした。
気になる方は、ぜひSteamで体験版をプレイしてみてください。
あなた自身の手で、理想のネズミ王国を築き上げましょう。
開発元:Minakata Dynamics
パブリッシャー:Hooded Horse
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